夏の1日。
突然どこからともなく現れた人が居た。
黒い、きれいな顔立ちをした人だった。


お前は強い、と言ってくれた。
―――じゃあおれはあなたのことを守れる?
そう聞いたら、その人はきょとんとしてから盛大に笑った。あまりに馬鹿にされたと思ってむっとしたが、その人は笑いながら謝った。その後に何かを呟いていたが、それを聞き取ることはできなかった。
そうして、その人は優しく頭を撫でてくれた。他の誰よりも優しい手つきだった。
ああ、この人は凄く優しい人なんだ。
沸き立つ胸の鼓動を実感した。


夏の1日で、その人は消えてしまったけれど。
これを初恋と呼ぶのなら、そうかもしれない。


初恋ラプソディア4.5


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某方よりネタを頂戴。感謝。/ 2007.01.27