「で? 本気? ルルーシュ殿下の騎士になりたいって」
「本気です」
「さっきまで騎士の騎の字すら知らなかったのにぃ?」
「でもなりたいって思っちゃったからしょうがないじゃないですか」
「騎士って、そんなに生易しい物じゃないよぉ?」
「人一人の命を命懸けで守る仕事が生易しいなんて思っちゃいませんよ」
「騎士道のことどころかブリタニアのこともなーんも知らない君が騎士になりたい、ねぇ…」
「いけないことですか?」
「べっつにぃ? なりたいって思うのはタダだし、その後に付随する血反吐を吐くくらいの訓練だとか躾だとかは覚悟さえあれば人間乗り切れちゃうものだろうし、まさかルルーシュ殿下が首を縦に振るとは万が一にも思わないけど万に一で君を騎士に任命するようなことがあればそこはもう僕が口出しをできる領分じゃないしぃ」
「つまりルルーシュさえ首を縦に振ってくれれば、僕は彼女の騎士になることができる、と」
「知らなーい。と、言いたいとこだけど、ルルーシュ殿下が本気になれば、なることはできると保証はするよ。本気であれば、だけどね」
「………」
「ただねぇ。ひとつだけイイコト教えてあげる。僕がルルーシュ殿下の騎士にならなかった、ワケ」
「え?」
「騎士になったら、ルルーシュ殿下と結婚できないよ?」
学園パラレル 番外・牽制編。
………それは、究極の、選択ですね
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きな子/08.09.14