あまりにも平凡な


「スザク、お茶」
「あ、うん。ちょっと待って」
角砂糖を3つ、ぽとぽとぽと。ミルクを3秒、同じ角度でこぽこぽこぽ。
「――― はい、ルルーシュ」
「ああ、ありがとう」


「あれ、スザク君。ひょっとしてルルが甘党だって事、知ってたの?」
「え?うん?」
何か変なことでも言っただろうか?へぇーと口ずさむ面々に、首を傾げるのはスザク。
ルルーシュは品良く紅茶を啜っている。
「ルルーシュの甘党はトップシークレットだって思ってたんだけどなぁ。何、ルルーシュってひょっとして昔からそうだったわけ?」
「あら、でも普通、小さい頃は甘い方が良いものじゃない?味覚、変わったとか思わなかったの?」
お年頃の男の子だ。いろいろなものが変わっていると、普通そう思うものではないか。
「あ、全然思いませんでした。ごめん、ルルーシュ。大丈夫だった?」
「いや、問題ないな」
「そっか、よかった」
あ、何だろう。この、あははうふふ、とでも聞こえてきそうな雰囲気は。
何とかを邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえ。
該当者2名を見るにあたり、そんな諺(起源は不明である)が頻繁に頭の中を駆け巡るようになったのは、アシュフォード学園生徒会専用クラブハウスにおける目下の悩みどころだった。





2006.11.19